マニュアルのつくり方・生かし方

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zoom RSS 『マニュアルのつくり方・生かし方』−3-能率とは−

<<   作成日時 : 2017/06/13 12:19   >>

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 日本におけるマーケティングの権威の一人として知られるM先生(k大名誉教授)が,2008年11月に有力ビジネス誌の巻頭で,『戦後,日本を悪くしたものが3つあります。「能率」「マニュアル」「標準化」です。商売に多くの無駄がはびこっていた時代には,これらが“3種の神器”となって,差別的優位性をもたらしました。・・・・(中略)・・・多くの企業が競って効率化を進めていった結果,個性のない店が蔓延し,どこの店で買っても大差ないと思われるようになりました。』と述べておられます。さらに続けて,「能率」「マニュアル」「標準化」の3種の神器は,そこで働く人間をコモディティー化させた,と一刀両断でした。
 
 何事も光(功)があれば,陰(罪)もありです。私には,M先生は「能率」「マニュアル」「標準化」の陰(罪)を強調しすぎて,光(功)の部分を見落としておられるように思えるのです。そこでM先生への反論も込めて,「能率」「マニュアル」「標準化」の概念とその役割(機能)と光(効果)を洗い出してみます。 


 能率とは


 「能率」というと,“人の能力や機械の性能をめいっぱい引き出すこと”,“コスト削減を目的とした非人間的な作業法”といった,マイナスイメージが強いようです。 これは,「能率」の提唱者・元祖である上野陽一(産業能率大学創立者)先生の考え方を,いささか曲解しています。上野先生の唱えた能率の概念は,世間に広がっている定義とはいささか異なります。「能率」本来の意味は“効率一辺倒”ではなく,“中庸”にあります。−


能率とは,ムリ・ムダ・ムラのない中庸な状態
 
テーラーの科学的管理法を日本に伝えた産業能率大学の創始者上野陽一氏は,“能率”を次のように定義しています。
 「能率とは目的を遂行するにあたって,最も適切な手段を講ずることであり,また,初めから手段が与えられて居る場合には,それをできるだけ生かして使うことである。



 この主旨に反した場合には,ムダかムリができるかのいずれかであり,その結果,ムラの状態を生ずることになる。ムダとは手段の大きすぎる場合,ムリとは手段の小さすぎる場合である,能率とはそのいずれにも偏せず,“中庸”を得た状態である」


@目的と手段との関係からみた能率
 

 「能率」を,目的と手段との関係でとらえてみます。目的と手段とがちょうど適合している状態を能率といい,二つのものが互いに適合(一致)せず,そのいずれか一方が大きすぎるときが非能率の状態です。
例)
 6人の人が目的地に急いでいます。その目的を達するために用いる何人乗りかの車は手段です。
 この6人に対して20人乗りのマイクロバスを使うのはムダです。反対に,6人の乗客に対して5人乗りの乗用車用意するのといった,“大きな目的に対して小さな手段を用いること”,それはムリというものです。
 この,ムダとムリとが,アトランダム起きる状況がムラというわけです。能率とはムリ,ムダ,ムラのない状態を意味します。

A能率実現の前提 − 

 上野陽一氏は,「能率とは,中庸の状態を指す。すなわちムリもなくムダもなくいずれにも片よらぬこと」と説いています。それは,「すべてのものがその持ち前(能力)を100パーセントに発揮することでもある。能率の実現には,その持ち前を発見し,課題を明らかにするため,"科学的な物の見方・考え方”に基づく,調査分析が求められる」としています。 


以上の説明から, 「能率」とは,“人の能力や機械の性能をこき使うこと”や,“コスト削減を目的とした非人間的な作業法”でないことを,ご理解いただけたでしょうか。


        

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本書は、多くの一流企業でマニュアル作成に携ってきた著者が、その実務をわかりやすく解説したものである。本書を活用することによって、例えば、◎社員を早期に戦力化したい、◎クレーム対応などの非定型業務を定型化したい、◎作業効率アップ、コスト低減、非社員化を推進したい、などの目標を実現することができるであろう。




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