「AI」「効率」に関する伊集院静氏の見解

「ひとりで生きる 大人の流儀」シリーズが累計195万部突破という,人気作家の伊集院静の最新刊『ひとりで生きる 大人の流儀9』で"AI”,これに関連して”効率”について,伊集院氏の見解を次のように示している。

 先日、AIについて質問を受けた。
「AIが進歩すると、人間のすべきことが変容するのではないかと思うのですが? たとえば単純な仕事の一部は減ってしまうとか?」
「人のすべきことはいつも変化しています。それは歴史を見ればわかるでしょう。単純な仕事が減る? それはよく意味がわかりません。単純な仕事なぞどこにもないでしょう」
 人が何かの答えを見つけようとする時、私は一番近くにある答えより、あちこち回って、苦労したり、失敗したり、辛かった道程をうろうろしたのちに見つけた答えの方が、かなり上質な答えが得られると思う。
 今のAIの選択基準がどの程度かは知らないが、二、三十年前にコンピューターが探し出す答えは、一番早く(近くでもいいが)見つけ出せた答えと、あちこちうろうろして時間が経って見つけた答えが、さほど変わらぬ答えなら、即座に前者を選んだ。その理由は効率である。
 しかしそれは間違っている。効率は比較が前提である。答えの本質、その答えに隠された新しいものは見えないのである。しかしあちこち歩き回った答えには、それを見つけた人には、次の答えを見る能力と勘を得る。
            出典:『大人の流儀 9』p31~p32

ひとりで生きる 大人の流儀9
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